こんにちは、もぐさです。
ある程度やっていると分かりますが、アフィリエイトサイトは最初の設計が大切です。それが間違っていると、アクセス数の割にクリック数(CTR)が少なかったり、成果の発生率(CVR)が悪かったりと労力の割に成果が得られない結果になります。
また多数のサイトを構築している場合、それらの設計の誤りを全て直していくのは非常に大変です。
そこで、現時点で分かっている、より良いアフィリエイトサイト構築のポイントを自分なりにまとめてみました。
※あくまでもアフィリエイトサイトの構築の指針なので、具体的な構築手順や細かいSEOの話はしません。
目次
サイト構築のベース
PHPやJavaなどのプログラミングスキルがある場合
- 迷わずお名前.com VPSなどのVPSでサイト構築をしましょう
- 理由は時代の変化や新しいアイデアに応じて自由にサイトの構造変更や拡張ができる、つまりユニークなサイト構造やユーザビリティを実現できるからです
- フレームワークを使うかどうかは好みの問題ですが、個人サイトではむしろ複雑で、重くなるだけなので不要かもしれないし、フレームワークで脆弱性が見つかれば攻撃を受ける可能性があります
- その反面、フレームワークを使わない場合は、クロスサイトスクリプティング(XSS)やSQLインジェクションの攻撃を受けないように、入力や出力で確実にHTMLやSQLのエスケープを実施する必要があります(どの言語でも専用のエスケープするファンクションが用意されているのでちゃんと使えば問題ありません)
PHPやJavaなどの言語はシェアも大きくフレームワークも豊富で情報も多く無難です。特にJavaはjspであっても実行時にはservlet(Javaのソースコード)に変換され、バイトコードにコンパイルされるため動きも軽快なのでお勧めです。
それ以外のPHPなどの言語はインタプリタなのでパフォーマンス的にはどれもほぼ同じで大差はないため、Perl、Python、Rubyなど、興味のある言語を使っていいでしょう。
但し、スムーズな開発のためには情報の多い言語に越したことはないと思います。
プログラミングスキルがない場合
- エックスサーバーなどのレンタルサーバー+Wordpressでの構築が無難だし情報も多いのでお勧めです
レンタルサーバーの価格はピンキリですが、これはサーバーのスペックやリソース管理、使える機能、設定の柔軟性が大きく異なる可能性があるため、選定の際には作りたいサイトとマッチしているか注意が必要です。
例えばスペックが同じでも、1台のサーバーを5人が共用するサーバーと10人が共用するサーバーとではパフォーマンスに大きな差が出ます。価格は少々高くなってもパフォーマンスに定評があるレンタルサーバーがお勧めです。
またマルチドメインでの運用になる事を前提にすれば、データベースのユーザーを1つしか作れないサーバーは管理の点からお勧め出来ません。
これはデータベースのバックアップ/リストア、引っ越しがサイトごとに実施しにくいためです。
5ページ程度のサイトを量産したい場合
- VPSでもレンタルサーバーでもどちらでもいいですが、レンタルサーバーの方が安いのでお勧めです
- 5ページのサイトでも各ページの内容がしっかりしていれば、ペラサイトとしてペナルティを受ける事はほぼ無いでしょう
- 但し、サイト量産はサイト運営の楽しみはなくなるし、コンテンツが少ないと検索エンジンのアルゴリズムの変化に弱い(影響を受けやすい)のでそれを念頭に置く必要があります
サイト量産はリスク分散という意味もあるし、多くのサイトを作って当たりハズレを見極め、当たったサイトだけを残すという戦略に向いています。
ロングテールSEOで1つのサイトのボリュームを増やし、価値を高めるか、小規模サイトの量産かは、どちらにも利点はあるし、どちらか1本に絞る必要はなく両方試してもいいと思います。
サイトドメイン
- ドメインは必ず独自ドメインにしましょう
- 日本語ドメインにする必要は無いですが、必ずドメインにキーワードを含めるようにします
- キーワードは日本語のローマ字読みで構いません(fukugyoなど)
ドメインは長く使えば使うほど価値が高まる(ドメインエイジの概念)ため、1度決定すると変える事は原則ありません。たとえ301リダイレクトを行ってドメインを引っ越ししてもドメインパワーを100%引き継ぐ事は出来ないと言われています。そのため、ドメイン名の選定は重要になります。
なお、.comや.jpなどのTLD(トップレベルドメイン)はSEOに影響しません。
※但し日本語ドメインにするなら.jpで取得する必要があります。
日本語ドメインが有利か否かについては明確には分かりませんが、ドメイン名はSEOの観点で一定の評価がされるという点では、キーワードに合致する日本語ドメインは幾らかは有利に働くかもしれません。
例えば本サイトでも internet fukugyo というキーワードで検索すれば上位に表示されます。それだけドメイン名は検索アルゴリズムにとっても軽視できないものということでしょう。
トップページ
- トップページは固定ページにした方がいいかも
- 重要な記事はトップページの本文から直リンクを張るようにする
トップページを固定ページにするのは、訪問者に「何だブログか」と思われないためです。
というのも「ブログ=個人の日記」「固定ページ=専門サイト」という固定観念がどうしてもあり、トップページは固定にした方が専門サイトとして見られ、情報が信用されやすい傾向があります。
もちろんジャンルによっては、口コミなど、ブログ風である事のメリットもあります。
記事ページ
- 全ての記事ページにトップページから2クリック以内でたどり着けるようにしましょう(トップ→カテゴリー→記事)
- 全ての記事には広告を貼らず、コンバージョンページを決め、そのページに誘導するようにします(相互リンクとは別に本文内で誘導する)
例えばある商品の紹介記事が10個あればその内の1つだけに広告を貼り、他の9個の記事からは、そのページへ誘導するリンクを張ります。
これは広告だらけのサイトにしないためです。広告だらけのサイトは検索エンジンにも、ユーザーにも好まれないばかりか、不信感を与える可能性があるからです。
サイドバー
- サイドバーはユーザビリティ上あった方がいいでしょう
- サイドバーのリンクはSEO的には本文中のリンクほど重要視されないので、あくまでもユーザビリティのためと考えましょう
スマホサイトに合わせるように、PCページでもサイドバーを無くしシンプル・イズ・ベスト的な考えもありますが、すべてのページに対してトップページやメニューから辿っていけるのなら、SEO的には恐らくサイドバーの有無は関係ないでしょう。
というのも、スマホサイトはそもそもサイドバーは無いですが、それによってSEO的に不利になるようには、検索エンジンのアルゴリズムは作っていないはずだからです。
しかし、実際にはサイドバー、特に左サイドバーのクリック率は高く、ユーザビリティとして見た時にサイドバーはよく見られ、使われているので無くす必要性は感じません。ユーザーの目線がFに例えられるように、左サイドバーはユーザーの誘導には極めて強力であると言えます。
カテゴリーページ
- カテゴリーページはページ送りをしない方がいい(記事ページへ到達するためのクリック数が増えるため)
- 1つのカテゴリーの記事は10個以内にします(ページ送りをしないため1ページのリンク数を抑えるため)
- 全記事リストも作りましょう(検索エンジンと一部の訪問者用のため)
- カテゴリーやタグなど複数の経路で記事にたどり着ける場合、1つの経路以外はnoindexにしましょう(カテゴリーとタグの両方でリンクされている場合、タグページはnoindexにするなど)
カテゴリーページはあくまでも記事への経路となるため、ページ送りをして何クリックもして目的の記事が表示されるようでは、SEO的にも、ユーザービリティ的にも好ましくありません。
従って、カテゴリーページはページ送りは設定せず、代わりに1つのカテゴリーあたりの記事数を10以内程度に抑えるのが望ましいと思います。(ページ送りはできるだけ避ける)
但し、記事数が数百、数千とあるサイトでは、全記事一覧ページはページ送りをしないとパフォーマンスに影響し、検索エンジンに低評価を受けるだけではなく、ユーザーにとっても見づらいため、ページ送りは必要だろうとは思います。
つまり、ユーザーに対してはページ送りのないカテゴリーページから記事に誘導し、検索エンジンや全記事一覧を見たい一部のユーザーのために全記事リストも用意します。
※ただ、全記事リストを見たいという人は殆どいないはずなので、これはSEO的な意味合いのほうが強いと言えます。
なお、カテゴリーページを低品質なページとして認識されるのを恐れてnoindexにしているサイトがありますが、良質な記事のリンクが集まったページは、検索エンジンは高く評価する傾向があるためお勧めしません。
例えば、記事ページだけではなく、カテゴリーページも上位表示されれば、アクセス数は大きくアップする可能性があります。
逆に低品質なページばかりを集めたカテゴリーページは高い評価は受けないでしょうが、そもそも低品質な記事を書かないというのが鉄則ですので、そんな心配は杞憂と言ってもいいでしょう。
パンくずリスト
- パンくずリストは必ず設置しましょう
- パンくずリストの経路上のページはnoindexにしないように注意しましょう(逆に言えばnoindexのタグページがある場合は、そのタグページはパンくずリストの経路に含めない)
パンくずリストはユーザーのためでもありますが、検索エンジンのためでもあります。実際にはたとえパンくずリストにnoindexのページが含まれていても、 disallowにしていなければ、クロールはされるので、検索エンジンは経路を辿ることはできます。
しかしインデックスされない場合、検索エンジンに経路が正しく認識、あるいは評価されるかは分かりません。
そもそもパンくずリストに指定しているページにも関わらずインデックスさせない事自体、なんの価値もなく、不要なことだと思います。
ただし、記事にたどり着ける経路が2つも3つもある場合は、それらをすべてパンくずリストに表示するのは逆に冗長であり、検索エンジンもどれが重要な経路であるかが判断しにくくなるため、パンくずリストは1つの経路のみに絞ったほうがいいと思います。
なお、ユーザビリティの観点では、複数の経路があるなら複数のパンくずリストを記載するのは良いことであるため、必ずしもSEO上悪影響が出るというものではないかもしれません。
記事作成の鉄則
- 内容の薄いページは作成しない事が鉄則です
- 成果を狙うページは2000文字以上を目安にしましょう(もちろん、より詳細な、具体例を含めた解説などで内容を濃くするという意味です)
- 同じ広告を5ページや10ページなどの複数のページで紹介しない(分散させない)方がいいかも
- 似た記事が分散してしまった場合は1つのページにまとめましょう
- 1ページが5000文字を超えるようならページを分け、同じカテゴリーにして、記事の下に関連記事として相互にリンクを張りましょう(これはユーザビリティのためで長過ぎるページは最後まで読んでくれないからです)
Googleのパンダアップデートの開始以降、内容の薄い低品質なページが一定割合以上あると、サイト全体の表示順位が下げられるという、非常にアフィリエイターにとっては頭の痛い、神経を尖らせる必要のある事象が発生するようになりました。
このため、ページの量産やサイトボリュームよりも、1ページ1ページがしっかりとした内容であることが非常に重要になってきています。
一部の低品質ページのせいで、サイト全体のページの順位が下がり、大きくアクセス数がダウンしてしまっては元も子もありません。
高品質なページでサイトボリュームをアップさせるのはもちろんSEO的に強力ですが、単にページ数が多いサイトというのは、SEO的にはもはや価値がなく、むしろ最も避けるべき、一番やってはいけない手法になってしまっています。
高品質な記事というのは、単に文字数が多いページというわけではないですが、より詳しく丁寧に解説するためには、結果的にある程度の文字数は必要になります。内容さえ充実していれば、現状文字数が多いことによる検索エンジンの低評価はないように見受けられます。
つまり、今のSEOはどれだけ1つのページの品質を高くするか、濃くするかが、勝負と言ってもいいかもしれません。
ただし、検索結果で上位表示されているページで、やたらと文字数が多いページが見受けられますが、これはユーザーにとってはまとまっていない冗長な記事としか思えず、最後まで読まずに諦めてしまう事もあります。
まだ現在の検索エンジンのアルゴリズムは、文字数が少なくても良くまとまった記事、情報が網羅されているが、脱線やまとまりが悪く、冗長な記事というのを正しく評価できるところまでは来ていないのかもしれません。
ただ、今後そういった記事の評価ができるアルゴリズムが導入される可能性もあるため、多くを書こうとして、まとまりがなく、冗長な記事を書くことはやめたほうがいいでしょう。つまり、「どこまで続くのこの記事?」「で、結論はまだ?」と思われたらその記事は失格です。
件名
- 件名にはオーソドックスでも検索需要のあるキーワードを含めましょう(レアキーワードは狙わない)
- 記事によっては、件名は通常の件名と短いショートタイトルも作り、サイドバーなどにはショートタイトルでアンカーリンクを張る
例)
件名:帯状疱疹は放っておくと一生痛みに苦しむかもしれない怖い病気
ショートタイトル:帯状疱疹とは
件名はSEOの要素の中でも一番と言っていいほど、重要な要素です。検索時のキーワードは、まず件名に該当キーワードが含まれるか否かで、検索順位が大きく左右されます。
そのため、件名にはターゲットのユーザーが検索するであろうキーワードを含めるというのは鉄則であるといえます。
なお、キーワード率が高過ぎると不自然、つまり過剰SEOを行っていると判断されて、上位表示されないという考えもありますが、確かにキーワードと完全一致する件名は上位には表示されていないように感じます。
但しこれはキーワードにもよるはずであり、特段に意識する必要はないでしょう。
一番やってはいけないことは、検索需要の少ないレアキーワードのみにすることです。需要のないキーワードは本当に検索されません。記事はいいのにいつまでもPVが伸びない原因になります。
もちろんビッグキーワードのみでもダメですが、ある程度検索需要のあるオーソドックスな無難なキーワードで勝負します。検索需要のあるキーワードはライバルも多いです。
しかしそこは記事の質で勝負すればいいわけです。正々堂々と勝負して勝てないからといって、奇をてらった戦法を行なっても正直結果は出ないでしょう。
もちろんキーワードのユニーク性というのは、検索結果を見たユーザーも興味をそそられるし、検索エンジンも高く評価する傾向にあるように思います。
たまたまそのキーワードで検索した人は見てくれるかもしれません。よく言われるロングテールSEOは狙ったキーワードに関連するキーワードをより多く組み合わせたページを作成することですが、ユニークな件名というのはそれとはちょっと違い、ユーザーにインパクトを与え、忘れられないような件名を考えるという効果はあります。
重要なのはユニークな件名ではなくユニークな中身です。件名はオーソドックスなキーワード、中身はユニークというのが無難ではないでしょうか。
なお、最近は検索エンジンのアルゴリズムが進化したせいか、以前よりもタイトルをそれほど重視しなくなった印象もあります。
たとえキーワードが件名に含まれておらず、本文にのみ含まれているページであっても、良質な記事であれば上位表示されている記事を結構見かけます。
逆に言えば件名に狙うキーワードを入れたからといって、必ずしも検索順位が上がるというものではないし、記事の件名だけを変えても順位はまったく変動しない(変動しても誤差の範囲)というのが最近の傾向でもあるようです。
つまり、これはGoogleが「この記事は何について書かれている記事か」、つまり記事の中身をかなりの精度で認識できるようになってきている証であるとも言えます。
件名のもう1つの役割としては、リンクされる際のアンカーテキストとして使用される事が多いという点です。自サイト以外からリンクされている場合の、アンカーテキストに含まれるキーワードというのは、非常に高く評価される傾向があります。そういった意味では、狙うキーワードはきちんと件名に含めるという事の重要度は極めて高いと言えます。
以上、自分なりのアフィリエイトサイト作りのポイントをまとめてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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